萩市福栄の紫福地区の大板山にあります。江戸時代の製鉄遺跡で、県指定史跡になっています。  墓地・人足小屋はダム建設により水没していますが、元小屋、砂鉄掛取場、鉄池(かないけ)、高殿、鍛冶屋などの施設の跡が残っており、規模は県内では最大です。
宝暦年間(1751〜1764年)、文化年間(1803〜1818年)、安政年間(1854〜1860年)にそれぞれ操業され、原料となる砂鉄は島根県の三隅町から北前船を利用し、奈古港経由で搬入されました。ここで作られた鉄は、長州藩が最初に建造した軍艦「庚申丸(こうしんまる)」にも使用されています。
◎MAP